プログラミング初心者のための1分未満で、PCでもiPadでも、どこでもPythonという環境構築を無料で行う方法をご紹介します。
– Google Colaboratory 編 –
Google Colaboratoryは、Pyhtonのプログラミングを実行するためのツールを提供しているGoogleのクラウドサービスです。ブラウザがあれば使えるので、同じGoogleアカウントでログインしていれば、iPadでも、PCでも使えるという訳です。しかも、処理はGoogleのクラウドコンピュータが行います。
「おことわり」
はじめに、この記事では、プログラミングとコーディングを同じ意味として取り扱っています。また、iPadと区別するために、PCという言葉を使っていますが、これはWindowsやMacのデスクトップ、またはノートブックを意味します。
Google Coraboratoryでは、Intel Xeonも、13GBのメモリも、GPU Tesla K80(メモリ24GB)も無料で使えます。
そんなGoogle Coraboratoryには、ちょっと制約があります。
・ファイルの読み込みは、Googleドライブを使うか、画面を使ってファイルを指定する必要があります。
・連続使用は12時間まで
これらの制約は、とても大きなメリットを考えますと、ほとんど気にならない程度です。
PythonプログラミングをiPadでやってみたいと思っているけど、どうすればいいの?と悩んではいませんか?そして、iPadとPCで、Pythonファイルを自由にやり取りできると便利ですよね。そんな、どこでもPythonという環境構築をします。しかも1分以内に、無料で行います。
Pythonプログラミングを始めるときに、はじめに行うのが環境構築ですよね。そして、この環境構築がうまくいかずに前に進まない方も多いのではないでしょうか。
この記事で紹介するのは、PythonプログラミングをiPadで行う方法です。VS CodeをiPadで使うには、サーバーの用意を含め、ちょっと大変です。そこで、今回ご紹介する記事では、VS CodeをiPadでは使いません。もし、VS Codeを使いたい場合には、iPadで作ったPythonファイルをPCでも編集したり、実行することができますので、あくまでVS Codeを使いた場合には、PC側でやることになります。
1. iPadでのPython環境構築をする。
2. iPadでPythonのコーディングをする。
3. そのファイルをクラウドではなく、ローカルPC上に保存できます。そうすることで、VS Codeで編集することも可能です。
- にかかる時間は、たったの1分です。Googleアカウントをすでにお持ちであれば、おそらく1分未満でできます。
この記事を読み終えると、あなたはiPadでコーディングしたPythonファイルをPCで確認したり、PC上のVS Codeで続きをコーデイングするなど、iPadとPCのどちらでも、どこでもPython環境を手に入れることができます。
まずはGoogleアカウントが必要です。もしGoogle アカウントがなければ作ってください。もちろん無料です。
iPadで、Googleアカウントでログインしてください。
検索でGoogle colabを入力して、Google Colaboratoryを選択します。

このような画面が出ます。これがGoogle Colaboratoryの操作画面です。

次にファイル→ノートブックを新規作成をタップします。

ファイル名の拡張子は ipynbです。これは、Jupter Labと同じ拡張子です。Google ColaboratoryでもJupter Labを使っているということです。

試しに、Hello Worldを表示させてみます。画面のコードを入力するところに、ダブルクォーテーションを使ってHello Worldと入力してみましょう。ちなみに、ダブルクォーテーションを1つ入力するだけで、前と後ろの2つのダブルクォーテーションがアシスト機能によって入力されます。


左側の再生ボタンを押します。するとすぐ下に実行結果が表示されます。

次のテストとして、計算をしてみます。左上の+コードをタップして、新しいコード入力欄を表示します。

すると、新しいコード入力蘭が表示されます。

次に、適当な計算式を入力してみます。

そして再生ボタンをタップします。

このファイルの保存は、画面に表示されているとおりに、自動で行われています。

ファイル名を変更する場合には、ファイル名をタップします。

このファイルをTest00としてみました。

このファイルはどこに保存してあるのでしょうか?
このファイルの保存場所を見てみましょう。そのためには、ファイルをGoogleドライブに保存します。Googleドライブへの保存の方法は、左のバーにあるフォルダのアイコンをタップします。

次に上のGoogleドライブのアイコンをタップします。

すると、左下にGoogleドライブをマウントしていますのコメントが現れ、中央には、Googleドライブへのアクセスを許可しますか?と表示されます。ここで、GOOGLEドライブに接続をタップします。

すると、Googleドライブアイコンに斜線が現れ、driveというフォルダが表示されます。driveの中の、My Driveの中の、Colab Notebooksの中に、先ほどファイル名を変更したTest00があることがわかります。

Google Colaboratoryでは、csvファイルだけではなく、Excelファイル、Googleスプレッドシートファイルも読み込めます。また、matplotlibを使った可視化も可能です。
それらを使いやすくするためには、検索からGoogle Colaboratoryを使いました。これをGoogleドライブからアクセスすることができます。
Googleドライブを開きます。

左上の新規のボタンをクリックします。

ここの下にあるその他→Google Colaboratoryから、アクセスできるようになります。

次に、iPadのGoogle Colaboratoryで作ったファイルをPCで見てみます。PCのGoogleドライブで、選択したファイルをクリックします。

プレビューできません。と表示されます。ダウンロードをクリックします。

左下にダウンロードができたことがわかります。これは、PCのダウンロードフォルダにあります。

これをVS Codeで開くこともできます。今回は、ここまでですが、これでiPadでも、PCでも、Pythonをコーディングすることができます。