日本橋動物病院だより

日本橋動物病院だより

【With コロナ】年始の頃には、上海に行く予定がありました。

今年も半分が過ぎました。

年始の頃には、想像もできないような数か月になりました。

どれくらいに周りの状況が変わったかは、ほぼ全てが変わったと言ってもいいくらいでしょう。

僕にも印象深いエピソードがあります。

まだ年が明けたばかりの頃には、上海に行く予定がありました。結局、上海行きは中止になりました。航空券も購入し、2回目の日帰り上海でしたので、現地に滞在できるかなり限られた時間ですることをできるだけ細かく予定表に書き込んでいたので、中止を決断しなければならなくなったときには残念でなりませんでした。

上海では、2匹の犬の診察をするつもりでした。

「診察」は言い過ぎかも知れませんね、正しくは、会いにいくだけですかね。

ミニチュア・シュナウザーとトイ・プードルです。

それぞれが別の飼い主さんと暮らしていまして、シニア犬特有の心配事があるようでした。

特に、トイ・プードルちゃんは、歯周病のことでご相談を受けていましたので、何か少しでもできることはないか実際に見せて頂こうと思っていました。

歯周病の治療には、多くの場合、全身麻酔が必要です。

上海の獣医さんは、トイ・プードルちゃんの健康状態から、全身麻酔が危険で勧められないと言われたとのことです。それでも、どうにかできないだろうか?そのようなお話でした。

前回の上海で、このトイ・プードルちゃんに会ってから、まだ1年も経っていませんので、その時の印象からは問題なく全身麻酔ができると考えていました。でも、国を超えての治療には限界がありますし、上海の獣医さんのお話は尊重するべきです。

日帰り上海の目的は、こんなところでした。

そこで、LCCのチケットを購入し、1回だけの経験値ですが、2回目はあまり気にすることなく旅程を組みました。

出発予定は、2月11日でした。

日帰りで、ほぼ睡眠時間がなくても、翌日にどうにか調整ができるという日程です。

1月も終わりに近づいた頃、中国での新型コロナウイルスの話があり、それでも、上海からは離れた地域でのことなので、問題がないだろうと思っていたところ、上海の方から、来ない方がいい、今はやめた方がいいとのお話をもらいました。

上海の家族が、僕が来たくはないのではないかと心配してのご提案だっただろうと思いました。それでも、行けるなら行こうと考えていたのですが、だんだんと感染地域が拡大しました。

1月の中頃は、まだ日本には新型コロナウイルスは届いていませんでした。

僕は花粉症に備えて、そして、もしかしたら日本に新型コロナウイルスが入ってくるかもしれないので、マスクを買っておこうと思いまして、2箱だけ買いました。60枚入りのマスクだと、1日1枚でも2か月分。それを2箱だけ買いました。4か月分ということですが、その後、マスクがなかなか買えなくなりました。

動物病院では、備蓄が無くなりましたので、いろいろな方々から応援をしていただいたのはありがたかったです。

結局1月の下旬には、上海行きを中止することにしてLCCもキャンセルしました。

普段はキャンセルができないLCCも、この件ではとても良い対応をしていただけました。

そして、今はWithコロナ。

テレビでも政治家の方が、新型コロナウイルス感染症は、なくならない!ことを前提として話をしていましたので、これには同意できます。

ここまで広まった感染症が終息することはないはずです。ある程度の収束はあるとは思いますが、それもかなりの年数が必要になるはずです。

誰も経験したことがない世界。

みんな手探りですよね。

まとまりがないブログになりました。