アメリカに行ってきました。 – 2018年9月関節鏡コース – その2
土曜日の診療が終わる頃、ちょっと早めに病院を出て箱崎から羽田に向かいました。
いつも海外研修に行くときには、細かいスケジュール表を作ります。東京に残って仕事をしてくれる頼もしいスタッフ達と連絡を取るためです。僕が現地で手術や実習をしている時間には、東京からの電話やメールを返信することができません。いつなら連絡が可能で、いつは無理なのかがわかるようになっています。
今回はアメリカの西の方ですので、基本的には東京と昼夜が逆転します。僕があちらで活動している時間は、東京は真夜中で、日本橋の動物病院が外来の診察をしている時間が、あちらの真夜中です。そのような大変に都合の良いことになっていますので、僕は手術や実習に集中でき、やっと終わってホテルに帰る頃に、東京が朝を迎えますので、そこからは東京とのやり取りが思う時間にできます。
まあ時差ボケもあり、あまり眠れませんし、手術も関節鏡ですので、集中力と言うよりは目と手を動かす作業ですから、しっかりと睡眠を取って翌日のために体力を整えることもありません。そのようなことで、あちらでの3日間は十分な睡眠を取ることは始めから考えていませんでした。
ちょっと余談なのですが、2-3年前などは、徹夜が堪えるようになり、体力が以前ほどなくなったのかも知れないと思うことがあったのですが、最近は結構大丈夫です。いろいろと前向きな理由はあるのですが、反対に消極的なこととしては、睡眠時間が短くなるほど歳を重ねたのかも知れません。…おじいちゃんのように。早くに目が覚めてしまって、それからは眠れないとか。まさかね、それは違いますよね、さすがに。違ってほしい。笑
箱崎から羽田空港に着くと、いつも緊張します。
海外に行くときには、楽しみもありますが、どちらかと言いますと、緊張と不安の方が大きいものです。結果として、どうにもならなかったことはないのですが、今回は大丈夫だろうかと言う心配は常にあります。整形外科ではありますが、関節鏡はまだ馴染みがそれほどありませんので、専門的な単語でどれほど苦労するかが予測できません。
飛行機は夜中の11時くらいの出発で、機内食はあまりありません。ちょっとはありますが。空港でもある程度お腹の中に入れてから乗り込みました。まずは、ロサンゼルスまでです。当然ながら日付変更線を超えますので、東京を土曜日の深夜に出発したのに、ロサンゼルスには土曜日の夕方に着きます。いつも不安になるんですよね、ホテルのチェックインやチェックアウト、そして乗り継ぎや帰りの便は正しい日時で予約できているのかとか、手術や実習がもう始まっていて、1日遅刻してはいないだろうかとか。飛行機もホテルも、そして手術や実習のスケジュールも全て自分でやっていますので、日付変更線を超えるときには特に注意しています。
ロサンゼルスからはラスベガス行きに乗り継ぎです。
アラスカエアーというロゴがエスキモーのLCC航空会社です。東京ロサンゼル間もほぼ満席でしたが、こちらもほぼ満席です。
ロサンゼルスに着く頃、日本橋の動物病院にはスタッフが出勤し始める時間ですので、一応電話で連絡を取りました。
ラスベガスの空港からは、タクシーでホテルまで行きます。タクシードライバーさんと色々と話をしました。なぜか英語を褒めてくれましたが、話せない前提なの?と、ちょっと複雑な気持ちになりました。人種のルツボのアメリカですから、いろいろな人種が英語を話しているはずです。
慣れた空港、慣れたタクシー移動、慣れたホテル。そして翌日からは慣れたオクエンドセンター(Oquendo center)。
アメリカなのに、ときどきあります、鹿児島日帰り手術の旅を思わせるような、ルーチンワークのようになっていて、今回はちょっと変な感じになりました。