休診日の出張手術 - 犬の両側股関節脱臼 –
先週の水曜日に突然院内のエアコンの操作パネルにエラーメッセージが表示されました。
そして冷風が出なくなりました。
発見したのは休診日でしたが、翌日からは診療があります。
早く修理してもらわないと、この暑さですから大変なことになりそうでした。
エアコンの効かない3日間がありましたが、無事に復旧。
早急に対応してくださった工務店さん、ダイキンさんに心から感謝です。
今は設定温度を上げても、ちょっと寒いくらいに効きますよ。
普通のことがどれだけ幸せか。よくある感想ですが、本当ですね。
ときどき、整形外科の手術をするために九州、鹿児島の動物病院に行きます。
妹がやっている動物病院です。
今回も依頼の電話がありました。
交通事故にあったワンコが、両足の股関節を脱臼しているとのことでした。
事故の衝撃で肝臓の数値が悪くなっていますので、まずは手術をするにもそこを治してからになります。
股関節脱臼の整復にはいくつかの方法がありますが、両側の脱臼となりますと、できることが少し限られます。
両側脱臼をしながら、他の骨には何も異常がなさそうで、これは少し違和感があります。
もともと特別に股関節が弱かったのではないかという可能性もあります。
とりあえず、外科手術の前に一度関節を戻してみるように伝え、そうしたようでしたが、翌日にはまた外れてしまっていました。
血を観ないということで、非観血的整復と言いますが、これでは解決しませんでした。
そこで手術が必要になります。
ちょっと日記風に。
朝5時45分の箱崎からのバスで羽田空港に向かうために、4時に起きて5時には病院にいました。
元気な子たちはみんな散歩大好きすから、1匹ずつ散歩をしました。
セブンイレブンの前に一人の女性がいらして、こんな早朝に散歩をする僕を少し不思議そうな顔で見ていました。
散歩のルートから、行きはその人の前を通りますが、帰りは通りません。そして違うワンコを連れてまたその人の前を通ります。
朝早くに、次々と違うワンコを連れて前を通り過ぎるので、それはおかしな光景だったかも知れません。
セブンイレブンの仲良しの定員さんも、今日は早いですねって挨拶をして。
5時30分には箱崎のバスターミナルでバスを待ちます。
こんな時間でも結構な乗客で、一応券売機で時間指定のあるチケットを買いましたので、乗れないという心配はないだろうと思いながらも、補助席ということもときどきありますから早めに列に並びました。
このバス停から羽田に向かう方の中には、CAさんかな?と思う方々もいらっしゃいます。こんなに早起きしてもらっているから早朝便に乗れるのですね。
6時過ぎには羽田に到着です。
手術の器械は手荷物として機内には持ち込めませんので、預かってもらいます。
今回はちょっと大きめの電動のノコギリを持っていましたから、キャスター付きのスーツケースを持って行きました。
飛行機に搭乗できるまでには少しだけ時間がありましたので、コーヒーを飲みながらぼけっと離陸する飛行機を眺めていました。
飛行機の中では、いつも到着までずっと寝ています。
飲み物のサービスも受けることはありません。ときどき、ちょっと広めのシートに座ってみたいと思う事がありますが、そのような席で提供される食事をお断りするのも何ですし、いつもの席でしっかりと眠れますから、毎回後ろ側の席に乗ることにしています。
進行方向に向かって右の窓側ですと行きには富士山が見えますが、眠っていることがほとんどなので、あまり見ません。
鹿児島に到着するのは朝の8時30分ごろです。
いつもでしたら、動物病院で看護師さん達が出勤して来る時間です。
そこから妹の動物病院までは車で40分程です。
高速道路を一路鹿児島市内で向けて。
到着して、あちらの看護師さんに挨拶をするころに、手術をするワンコの麻酔がかかりはじめます。手術開始はだいたい10時前ですね。
レントゲン画像で最終的な確認をして、器械をセットして手術開始です。
予定では12時までに終了するはずで、今回も12時までには終わりました。
あちらの看護師さんは、両足だから結構時間がかかりますか?とのことでしたが、遅くてもだいたい12時終了だと計画を立てていましたので、途中にトラブルもなく計画のとおりに勧めることができました。
手術が終わったらすぐに東京に帰ります。
鹿児島中央のバスターミナル近くに、とってもおいしいパンを売るお店があります。
いつもお客さんでいっぱいのお店です。
手術が終わり、空港へ向かうバスの中で朝食と昼食をあわせたような食事をしますが、決まってここのパンです。そしてパンを食べたら、空港までまた寝ます(笑)。
空港では2時過ぎの便までの少しの時間、少しだけのんびりして、飛行機に乗って。
東京に着くのは午後4時30分ごろ。
そこから箱崎まで30分もかかりませんから、夕方の5時には病院に戻れます。
途中、鹿児島の空港で看護師さん達にお土産を買い、様態を伺うことになっていた患者さんのお家に電話をしたり。
帰りの飛行機でも、着陸するまで寝てしまいました。
日帰り手術の旅は、ほぼ毎回このように終わります。
こう書いてみますと、移動中はずっと寝てますね(笑)
次はいつ呼ばれるのかな。
何か役に立てることは嬉しいことです。