桔梗門
梅雨らしい日が続きますね
少しでも晴れ間が出ると嬉しくなります。
昨年はご来院いただいていた方から今年は往診をと依頼がありました。
確かに4頭を2頭ずつに分けて2往復されるよりも、こちらから出向いた方がいろいろとよいので往診をお受けすることにいたしました。
特別に入る方が制限されている入り口、今回は桔梗門(ききょうもん)とう聞き慣れない門で待ち合わせです。
往診先は皇居です。
皇居の中には特別な警察署があります。
警視庁ではなく、皇宮警察の管轄です。
桔梗門近くには警視庁の交番のような小さな建物もあり、門の外と内とで異なる配置があるようでした。
今回はその皇宮警察本部の警察犬の診療です。
→皇宮警察本部へのリンク
桔梗門までお迎えに来ていただき、事前にお伝えしていました看護師の名前を係の方に伝えて入りました。
僕の名前は既に記録されています。
門のところで警部さんと警察犬担当の方に出迎えを受け、一般には入れないところへ案内を受けました。
皇居内には皇宮警察の警察学校もあり、また警察官の方々の道場もあり、警部さんにはここは伊藤博文が使っていた建物ですよと案内された建物も現在現役で使われていました。
皇宮警察学校へ行かれる方々は、皇居内の寮から通われるようで、週末以外はあまり皇居外への外出もされないようでした。
その後学校を卒業されると、男性はまた官舎で2-3年過ごされるとのことで、皇居内で生活し、皇居内でお仕事をされるとのことでした。
警察犬の担当はそれぞれ決まっていて、4頭の警察犬は4人の警察官の方についていました。
それぞれが訓練をされたり、健康管理をされています。
警部さんのお話ですと、犬を見ると訓練している警察官の方がわかるくらいに似てくるということでした
お電話で病状をお伝え頂く時も、本当に自身のパートナーを気遣うようなそのご心配が伝わって来ます。
一般の飼主さんとは異なる、いろいろな制約がありますので、治療を希望されても実際に治療に至るまでにはいくつかの過程があります。
今回ははじめての往診でしたので、犬舎や実際にお仕事をされている建物へも入れていただき、皇居内で販売されているお菓子等いただきながら初めて聞くお話を興味津々で聞き入ってしまいました。
往診のことをブログに書いてもよろしいですか?
恐る恐るお尋ねすると、結構ですよとのお返事。
珍しいことですので、少しご紹介させていただきました。
大切なお仕事を担う警察犬。
まだまだ現役でお仕事できそうです。