日本橋動物病院だより

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仔犬が生まれましたよ -柴犬の出産-

暑い日になりました。
当院は住宅地というよりは明らかにオフィス街にありますので、院外に出ますとスーツ姿やワイシャツ姿の方々を多く見かけます。
今日はすれ違う多くの方が暑い!という顔をされていましたよ。

今日は嬉しいことがありました。
出産をひかえてお預かりしていた柴犬が子供を生みました。

飼い主さまは80歳とのこと。
何もできないから預かってほしいという依頼でした。
事前の検査で母子ともに問題はみつかりませんでしたから、きっと安産で何も手を煩わせることはありませんよとお伝えしてはありました。
しかしながらご心配が大きく、お預かりをすることになりました。

出産予定日が近づき、飼い主さんがご面会に来られ、もうそろそろですねとお話をした翌日のことでした。

初産のお母さん柴犬は懸命にお世話をしています。
生まれたご報告を飼い主さんにしますと、すぐにご面会に来られました。

「そうか、お前、お母さんになったんだなー」
飼い主さんは何とも言えない笑顔で頑張ったお母さん柴犬に語りかけていらっしゃいました。
仔犬を一度抱っこされましたが、かわいさよりもこの小さな命をどのように取り扱ってよいのか検討もつかない、そのような様子でした。

離乳までの時期預かりを希望されました。
今後いつでも帰ることができることをお伝えした後で、最長で離乳までをお預かりすることになりました。

赤ちゃんの体重を量ったり、へその緒の処置をしたり、生まれながらの異常がないかを調べたり。
お母さん柴犬は出産の後でも平気でお散歩に行きたがります。
看護師がお散歩に連れ出すと喜んでいつもの散歩コースに駆け出しました。

これからしばらくの間、もしかすると離乳までの間、この子の成長を見守っていくこができそうです。

母子ともに元気。
これも水天宮の神様のご加護でしょうか