手術出張
5月ももう20日が過ぎて、あと10日ほどになりましたね。
新緑がきれいな季節ですが、なかなか緑を眺めることができずにいます。
まだ5月になったばかりの事ですが、九州で動物病院をしている妹から手術の依頼がありました。高齢でしかもかなり体重の軽いワンコの股関節の手術です。
妹の動物病院は新幹線の停まる駅から歩いて10分ほどなのですが、そのワンコは年に一度だけ離島から妹の動物病院へワンコを連れて健康診断に来られるのだそうです。その子が偶然にも今年の健康診断の直前に後ろ足の片方が使えなくなり、3本足でヒョコヒョコと歩くようになったとのことでした。
レントゲン写真をメールに添付して送ってもらって手術の方法を相談し、僕が執刀することになりました。
年末に帰省したときに妹に整形外科の手術で相談があったら言って欲しいと伝えてありました。
「整形外科を得意とされているのですか。」
茶化すような敬語で応えられたので、声がかかるとはあまり期待をしていなかったのですが、一応声をかけてくれました。
この場合はやはり特殊です。
16歳のポメラニアン、2.0kg。普通は手術を見送ることもあるでしょう。
しかし、この3本足で元気に走り回るワンコは、手術をしなければ今後3本足のこのままです。
僕が東京を離れることができるのは5月3日だけでした。
日本橋動物病院の休診日でしたし、休診中の担当獣医師がいます。
何度も行ったことがある手術ですので、麻酔時間をできるだけ短縮するために手術を手際よく行う必要があります。
全身麻酔はかなり安全にできるとしても、短時間で行うことはやはり大切なことです。
そのことを考えながら、そして東京を離れる時間も最短にしようと考えて、朝4時30分に起きて一番の飛行機で向かうことにしました。
飛行機は朝6時30分発。
箱崎を5時30分に出発するバスで羽田空港に向かいます。
妹の動物病院には9時30分には着くことができました。
事前に手術の計画は済んでいるので、予定以外のよけいな時間はほとんど無く、ほぼ計画どおりに手術は終わりました。
日本橋の動物病院なら、経過も診ることができすのですが、今回はそれができません。このような整形外科のい場合は仕上がりが生涯に影響をするので、元気に走る姿がとても見てみたかったのですが、叶わぬ希望となりました。
義弟と言いましても、僕よりも年上なのですが、お昼をごちそうになり、帰京です。現地滞在時間は5時間ほどでしょうか。
それからおおよそ3週間。
そろそろ元気に走り回っていても良い頃です。
次の報告が待ち遠しくなりました。