SOPで骨折の手術
梅雨は明けたのでしょうか。
まだでしょうか。
そのような日が続きますね。
今朝は寒いくらいに涼しかったですし、今年の夏はどのようになるのでしょうかね。
少し前の出来事です。
いつもご飯を食べに来る外猫の子供が突然来なくなってしまった。
数日後に現れたら大きなケガをしているとのことで、まだ1kgにもならない仔猫ちゃんを連れていらっしゃいました。
仔猫ちゃんは左の後ろ足のかかとをケガしていて、とても痛そうでした。
交通事故の可能性もありましたからレントゲン写真を撮りますと右の太ももの骨を骨折していることがわかりました。
こちらもかなり痛いだろうに、仔猫ちゃんは健気にご飯を食べたりひょこひょこと動き回ったりします。保護された方と相談をして手術をすることにしました。
手術をしなかったら、骨がおかしな形についてしまいそうです。
できるだけきれいに戻してあげたいところです。
太ももの骨折の場合、いろいろな治し方がありますが、今回はプレートを使った固定をすることにしましたよ。
最近よく使われるプレートはロッキングプレートと呼ばれる物。
そして今回使うロッキングプレートはSOPというものにしました。
真珠を連ねたように見えます。
” String of Pearls “ということで、SOPです
太ももの骨には緩やかなカーブがありますから、まっすぐなプレートは合いません。
そのカーブに沿って曲げたプレートが必要です。
そんなときにとても役に立つのが今回のSOPです。
ロッキングプレートには他にLCPと呼ばれるものや、ALPSと呼ばれる物があります。
手術をしながら、仔猫ちゃんの太もものカーブに合わせてSOPを曲げます。
ある程度のカーブさえできれば、しっかりと仕上がるのもSOPの良いところです。
手術後3日目。
仔猫ちゃんは手術前よりも長く歩けるようになりましたよ。
かかとのケガが早く治ればすぐにでも退院できそうです。