股関節形成不全
—お知らせ–
6月23日土曜日の夜の診療は、獣医師会の会合に参加するために代わりの獣医師が診療を担当させていただきます。ご迷惑をお掛けいたします。
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股関節の異常がみられるワンちゃんが来院しました。
いくつかの検査をしますと股関節形成不全という成長期に発見されることが多い病気だということがわかりました。
飼い主さんは迎えたばかりの幼いワンコがうまく歩けないことでとても胸を痛めていらっしゃいます。
この治療にはいくつかの方法がありますが
、今回の場合は手術以外の方法はなさそうです。
その手術にもまたいくつかの方法があります。
そのすべての手術方法が選べるかといいますと、適応というものがあり、今回の足の様子から選べる手術方法はかなり限られます。
この子の場合は両足に問題があり、成長期に欲しい筋肉が少なめです。
通常は片足を手術して、8-10週間ほどあけてもう片方というのが選ばれることが多いのですが、あまり長い治療期間をかけてしまっては足を使えない時間が長くなりますから、筋肉量はさらに減ってしまうのではないかという心配がありました。
両足を一度に手術をすることをお勧めしました。
飼い主さんはちょうど不妊手術も同時に希望されましたので、最後の手術になりますようにとの願いを込めて、すべてを同時に行うことにしました。
おおよそ2時間30分ほどかかりましたが、すべてうまくいったのではないかと思っています。
まだ回復の途中。
ヨタヨタですが術後5日目にしては十分な歩き方です。
早く元気に外を駆け回れるようになって、太いしっかりとした足になってくれると思います。
飼い主さんはご面会のときに泣いてしまうかも知れないと心配されていましたが、どうにか涙をこらえていらっしゃいました。もうすぐ退院です。