日本橋動物病院だより

日本橋動物病院だより

眼科のカンファランスに参加しましたよ

しばらくは暑いようですね。
夏らしい日がやってきました。
動物の眼科のカンファランスの年次大会が東京駅近くでありましたので参加しましたよ。
今回のテーマは白内障です。
白内障が起こるのは水晶体で目の少しだけ奥の方にあるいわゆるレンズのようなものです。
白内障が起こりますと、その他いくつかの病気も続けて起こることがありますので、放置するのはよくないとされます。
白内障が起こるとは、水晶体というレンズが白くなることですが、この様子を卵に置き換えて説明されることがあります。
白内障は治るのか。
残念ながら透明な状態から一度白くなった水晶体は、基本的にはもとの透明な状態にはなりません。
もともと透明な卵の白身が、ゆで卵や目玉焼きのように一度白くなり透明でなくなった状態に似ています。
どのようなことをしても、この白くなって透明ではなくなった卵の白身であっても水晶体であっても、これをもとの透明な状態には戻すことはできません。透明から白くなる
ちょっと専門的な話になりますが、水晶体の場合にはモルガニー白内障というものがあり、この状態ですと白内障でありながら視力はある程度保てます。
今回はこのような白内障だけを取り上げたカンファランスでした。
会場は満席で全国いろいろなところからの参加者があったようです。
もしかしたら僕が一番近いところからの参加者だったかもしれません。
会場から病院までは2駅ですから。
これまでも整形外科、歯科、などのいろいろな会に参加してきました。
専門的なものの知識と技術を少しずつではありますが掘り下げていければ、皆様のお役に立てる機会が多くなるだろうと考えています。
今回は眼科でした。
このように多岐にわたるのは動物病院ならではですね。