日本橋動物病院だより

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歯科研究会に参加してきました

9月4日(土)と5日(日)に、午後を休診しまして、小動物歯科研究会に参加してきました。
遠く、麻布大学まで行きました。
私学へ行くといつも思うのですが、綺麗だな〜と、キョロキョロとしてしまいます。
この研究会は実は結構な人気でして、参加できるのは希望者の半数くらいなのだそうです。
3月くらいにFAXで申し込むのですが、瞬間的な送信は、まるで人気アーティストのライブチケットを申し込むときのようかもしれません。
朝に水天宮前を出発しまして、半蔵門線で長津田まで。
そこでJR横浜線に乗り換えまして、矢部という駅が麻布大学最寄りの駅です。
1時間半ほどの道のりでした。
麻布大学の学生さんのお手伝いがあり、医療機器メーカーの方々の賛助があり、本当にいろいろな方々のお力なくしては成り立たない、研究会でした。
遠方から来られる方には、四国からの先生もあったようですが、もっと遠くから来られた先生もあったかもしれません。
ワンちゃん、ネコちゃんは3歳以上になりますと、その80%が歯周病にかかっていると言われています。全てが治療対象というわけではありませんが、生涯にわたり、口腔内のトラブルを抱えることのないお子さんはおそらくいません。
しかしながら、最も大切なホームケアが困難であるために、口の中の様子は意外と知られていないのが実際のところです。
多くは、匂いがする、食べづらそう、といった、周りからわかるところになって来院されますので、歯周病が結構進行し、歯石が多く付いていることがよくあります。
簡単に歯石を取れば済むわけではありませんから、口の中で起こっているいろいろなことを知る必要があります。
今回の研究会のテーマは抜歯でした。
特別に簡単に抜歯すべきではない場面や、積極的に抜歯が必要な場面など、いろいろと紹介されました。
実際の抜歯は、特に上の奥歯の一番大きい歯(第四前臼歯)では、歯を分割しないと抜けません。
また、上あごの犬歯も注意深く抜歯しないと、鼻に続く穴をあけてしまうことがあります。
さらに、下あごの犬歯は不用意に抜くとあごの骨が骨折する危険性があります。
このように、いろいろな細心の注意をしながら、慎重な操作が必要です。
多くの飼い主さんにとって、おそらくは全ての飼い主さんにとって、愛するワンちゃん、ネコちゃんの歯を抜くということはかなりの痛い思いがあるはずです。
どうにかこのお互いに痛い思いを少なくするためには、ホームケア、すなわち、お家での歯磨きは必須です。
歯周病の検査や、歯磨き、歯石について、ご相談がありましたら、お気軽にお問い合せください。
通常の外来のお時間に口腔内の診察を行っております。