日本橋動物病院だより

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内視鏡検査

昨日と今日で行った内視鏡検査は3件でいずれもワンちゃんでした。
胃の検査をしたのが2匹、大腸の検査が1匹です。
みんな深刻な状況が毎日続いているわけではないのですが、時々吐いてしまうを繰り返し、一般的に考えられる軽度の胃炎よりは嘔吐の頻度が高いものでした。また、便の状態が思わしくない子もいました。
どうぶつの場合、内視鏡検査でも麻酔が必要です。
口を開けたまましばらく同じ姿勢でいなければなりません。
まずは嘔吐が主症状のワンちゃんをみてみますと、胃の出口に近いところで軽い炎症がありました。
概ね健康と考えてもよいものです。
朝によく吐いていたので、ワンちゃんに多いタイプの胃炎の治療をしていましたが、反応が思わしくありませんでした。経過も長めでしたので、飼い主さんはとても心配されていました。
そこで、精密検査をお勧めし、実施することになりました。
内視鏡の写真を見て頂きましたが、やはり最も有用なのが、少しだけ取った胃粘膜の細胞検査です。
結果が出るまでにしばらく時間がかかりますが、多くのことがわかると思います。
次ぎのワンちゃんも吐き気が続くとのことでした。
この子は前のワンちゃんとは異なり、食欲にもムラがあります。
飼い主さんは症状がみられるのが時々ということもあり、あまり心配はされていませんが、今回別の手術をすることになったので、麻酔をかけるのであればと希望されました。
前の子と同様に、胃の出口付近に赤みが濃いところがありました。
最後には大腸の検査です。
この子も非常に元気で、体重も少しずつ増えています。
しかしながら、便に血が混じることが度々で、一般的な治療には反応しませんでした。
症状から、病気の原因は大腸にあるとわかっていますので、内視鏡検査をすることにして、実際に目で見て調べることにしました。
赤かったり、逆に白っぽかったり。
みんなの異常なところを少しずつ取って、病理検査を行っています。
検査結果は数日かかりますが、はっきりとした原因がわかると思います。
確定診断がなければ正しい治療とは言えませんので。
でも、内視鏡検査で大変なことになっていなくてよかったと思います。
大きなできものがあったり、炎症がひどければ、こらからの治療も大変になりますから。
おそらくはみんな薬でよくなるだろうと考えています。
まずは病理検査結果待ちです。