健康診断
最近のことですが、健康診断で異常がみつかることが続きました。
そのような予想しなかった結果が出る場合、確かに多くの子がやや高齢ですが、健康診断をするまで、外から見て異常な様子はありませんでした。
1匹目は大型犬です。
お引越をされたのでしばらくお会いしていませんでしたが、今は近くのご実家にいるとのことで、2年ぶりの再会でした。
遠距離を旅させるご予定とのことでした。
ご旅行は3カ月ほど後ではありますが、一度旅行前の健康診断をとご希望されました。
久しぶりの再会で、いろいろとお話をしたのも束の間、問診をした後で触診をしていますとお腹に腫れたものがあります。
大人の拳ほどの大きさがあります。
脾臓にできた腫瘍です。
血液検査をしましたが。やはり脾臓の腫瘍のようで、軽い貧血がみられました。
飼い主さんは老犬だからと、はじめから何か見つかるかもしれないとご心配をされていました。
ご旅行をお考えでしたので、何もなければ一緒に楽しめたはずです。
手術をするにしても、しないにしても、3カ月後のご旅行は難しそうです。
その頃は、できるだけお部屋で療養が必要でしょう。
とても残念です。
これまでにも別の大型の老犬介護を何年もされた飼い主さんです。
どのようにお世話すればワンちゃんが快適なのかはよくご存じです。
また介護が始まるのかなと笑顔でお話しされます。
少しでも役に立つお手伝いができればと思っています。
もう1匹は小型犬です。ある程度高齢です。
健康診断をすることになりました。
特別食欲が落ちているわけでもなく、外からわかる異常はありません。
しかし、血液検査の結果は慢性腎不全と出ています。
結果をお伝えすると、確かに元気は前ほどではなかったと言うことでした。
慢性腎不全は治る病気ではありません。
進行の早さはそれぞれですが、治療なしではよくなることもありません。
集中的に治療をしてみることになりました。
数日入院して、次ぎに通院に切り替えて治療をしています。
飼い主さんは、だんだんと元気になる様子を喜んでいらっしゃいます。
僕自身もそうなのですが、元気だからと健康を過信しているのもよくなさそうです。
もしかしたらと体と慎重に向き合って、どこにも異常がないことを確かめたり、また早期であれば治る病気が多いことに期待したりしながら、健康診断を受けることも大切です。
そろそろ僕も年に1度の健康診断。
自身ではここ数年の中では最も健康状態はよいと思っていますが、
今年はどのような結果がでるかドキドキしながら臨みます。