日本橋動物病院だより

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猫下部尿路疾患

まだまだ寒い日が続きそうですね。
寒さにはいくらか強いワンちゃんも、飼い主さんからヒーターの前やコタツの中がお気に入りというお話を聞くことがあります。
♪雪やコンコン、あられやコンコン〜♪にあります、犬は喜び庭駆け回り〜は少なくなったのかもしれませんね。
このような寒い時期に多くなるのが、ネコちゃんの下部尿路疾患です。
原因は一般に特発性とされます。
特発性とは原因不明ということになります。
家族性、食事性、細菌性膀胱炎も原因になることがあります。
尿検査では小さな結晶物が見られることが多いです。
圧倒的に多いのはストラバイト結晶です。
血尿も多い異常です。
治療が終わってからの長期管理には食事療法が推奨されます。
いろいろな症状がありますが、飼い主さんが気付かれるのはトイレの様子の変化です。
長い間トイレにいるとか、トイレ以外で用を足そうとしたりとか。
トイレに行ったと思うと、また行ったり、でもあまり出ていなかったりとか。
長い時間トイレにいる様子をご覧になって、「便秘かしら?」と思われる場合もあります。
ここで大切なことは、尿が少しは出ているのか、全く出ていないのかということです。
少しは出ている場合は食欲も普通にあることもありますし、トイレ以外では変わった様子がみられないこともあります。
しかしながら、全く出ていない場合には「尿道閉塞」を起こしていることもあります。
この場合は、トイレで鳴いたり、元気がなくなったりといった変化も見られます。
できるだけ早くに治療を開始するのがよい状態です。
外から見てわかる変化が多いですので、お気付きのことがございましたら一度ご相談されるとよいと思います。
これからも寒さが続きます。
お大事にしてくださいね。