日本橋動物病院だより

日本橋動物病院だより

セミナーの申し込み

日々新しい知識や技術を学ぶ機会を求めていますが、新しいだけではなく、難易度の高い技術を習得することもまた貴重なことです。
整形外科の手術手技のほとんどは、大学、教科書、そして教育用のDVDなどでみることができますが、これらは実際に手をつかってトレーニングをすることが欠かせません。
ペーパードライバーに命を預けることはできませんから。
とても興味のある整形外科のセミナーが海外で行われていることは知っていました。
ヒトの整形外科でもともと発展してきたAOと呼ばれる技術です。
AOとは、骨折治療の基礎的臨床的研究グループを意味するドイツ語のArbeitsgemeinschaft für Osteosynthesefragen (英語名ASIF: Association for the Study of Internal Fixation) の頭文字をとったものです。 スイスのダボス(Davos)に本部を置くAO Foundationは、骨折治療の研究や開発のほか、世界中で教育活動を行っている非営利団体です。
1958年に設立され、1960年にトレーニングのコースが始まりました。
1969年に獣医師のためのAO VETが設立されます。
そのセミナーに参加するにはスイスやアメリカへ行く必要がありました。
それが去年から日本でも開かれるようになり、第1回のセミナーに参加しました。
その時は定員70名ほどで、整形外科、特に骨折治療を行う獣医師が全国から横浜へ集まり、ホテルでみっちりと充実した日々を過ごしました。
僕も病院を休診として参加しました。
(開院からずっと一緒に仕事をしている看護士に大変助けられながら)
このさらに発展編のAOセミナーが開催されることになりました。
しかも来年の6月。
それは原理原則編を修了した者に参加資格があります。
定員は48名。
AOのセミナーは本当にこれまで海外でしか受けられませんでしたから、とても貴重なものだと思っています。
特に僕のように、獣医師が一人の動物病院ですと、海外に行くほどの時間を休診にはできません。
その関心の高さは、11月30日にセミナーの参加申し込みが始まり、12月1日には募集を締め切られたほどです。
今回も数日休診日をいただくことになりますが、必ず皆様のお役に立てると考えております。
近くなりましたら、診療スケジュールでご案内いたしますね。
まだ半年以上も先の話でした。