夏休み!
それは5月24日の夜ことでした。
骨折をした若いわんちゃんが来院されました。
お話を伺うと、元気すぎることで起こってしまった落下事故のようでした。
幸いにして、左腕の骨折だけで、その他には外傷も何もありません。
しかしながら、大切にそのわんちゃんを抱きかかえていらっしゃる飼い主さんは、ひどく心が折れている様子でした。
お気持ちは本当によくわかります。とても元気な盛りですから。
まだ若いその子は、もしかすると自分が骨折をしているとも思わないような感じで、動き回りたい様子でした。
痛々しい腕とは結びつかないその元気そうな様子を見ると、飼い主さんも僕たちもそれまで緊張していた表情がゆるんでしまいます。
はじめにお近くの動物病院で応急手当が済んでおり、腕にはグルグルと包帯が巻いてありました。
その動物病院では手術がいつできるのかがはっきりとしないということで、来院前にご相談のお電話を受けておりました。
うちでは明日にでもできますよとお応えし、その後間もなく来院されました。
4月から当院に加わったドクターとレントゲンの検査をし、折れているところをいくつかの角度から検査しました。
左橈骨、尺骨の遠位2/3の横骨折というものでした。
プレートを入れて固定することにし、手術日は翌日、退院の目安は4-5日ということで準備をしました。
骨折の整復手術に使うプレートです。
古代ローマ史に登場する人物の名前をつけてもらったその子は、手術もしっかりと乗り切り、術後には名前に負けない勇敢な姿を見せてくれましたよ。
(左腕はギプスをしていましたが)
とにかく体は元気ですので、動きたくて仕方がない様子。
これからの運動をどのように制限することができるかが心配でした。
それから1カ月半でほぼ運動の制限をなくし、手術から2カ月しなくても、全く問題なく回復していました。
レントゲン写真はあまりよく写りませんねぇ。
ご自宅の近くにドッグランがあり、そこの芝生が今日から新しくなるとのこと。
どんどん遊んでくださいね。
完治宣言をし、そのわんちゃん治療が終わりました。
元気いっぱいですので、今日から終わらない夏休みのはじまりです。
(ちなみに、当院の診療スケジュールはこちらをご覧ください)
最後に・・この掲載を快く承諾してくださいました飼い主さまに感謝です。