日本橋動物病院だより

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これからの季節のお散歩

ブログ見てますよと、嬉しい声を頂くようになりました。
しかし、食べものネタが多いことも話題に。・・・反省。
今日は少し寒いくらいの朝を迎えました。
水天宮では、今日は土曜日の戌の日ということで、歩道の交通整理をしている様子。
近くのパーキングも参拝客の方々でしょうか、早くから駐車がはじまりました。
今朝はワンちゃんの散歩には最適かもしれませんね。
肌寒い感じはしますが、照ることもなく、降ることもなく、過ごしやすい朝です。
これからの時期にワンちゃんのお散歩で注意したいのが熱中症です。
熱中症は多くの場合、突然に発見されます。
また、回復不可能な状態にまで悪化することがある、本当に怖い症状です。
原因には、大きく2つの問題点があります。
ひとつはワンちゃんは体温調節が人に比べて苦手であるということです。
もう一つは、人よりも路面に近いところ(低い位置)にいるために、実は高温にさらされていることが多いことです。
ワンちゃんは人と違い、汗をかいて体温を下げることがほとんどできません。
ハアハアと呼吸をしながら体温調節をします。
人には耐えられる暑さも、ワンちゃんには苦しいこともあります。
また、真夏のアスファルトは、路面温度で50度を超えることがあります。
人はその路面からだいたい150cm以上は離れたところに顔がありますが、ワンちゃんは大きさにもよりますが、30cmから60cmほど。
しかも、温度を感じやすい腹部はもっと下にあります。
暑さが苦手な子達が、人よりもさらに暑いところにいることになりますので、お散歩の時間は選びたいものです。
人と同じように、暑い車内で熱中症になることもあります。
この場合、数分で熱中症になることもあります。
暑さが原因と思われる苦しそうなハアハアが始まった時、できれば体温を計り、40度を超えるような熱があれば特に注意が必要です。
まずは動物病院に来院されるのがよいのですが、ご自宅でできることとしましては、水のシャワーです。体全体にシャワーをかけますが、手足などからゆっくりとかけるようにしてください。あとは背中やお腹と、全体にシャワーをかけて、ハアハアが治まって、ワンちゃんが落ち着けばまずは安心です。
だいたい2-3分くらいずつ、2-3回は必要かも知れません。
早めに動物病院へ連絡をとって、受診されることをお勧めします。
予防は暑いところを避けて、いつでも水が飲めるようにすることですね。
注意はしすぎてもしすぎることはありませんが、本格的な夏はまだちょっと後ですね。
今は本当に気持ちの良いお散歩を楽しめる時期です。
気を付けてお出かけ下さいね。