日本橋動物病院だより

日本橋動物病院だより

膀胱結石

最近よく見かけるのが、ネコちゃんの膀胱結石です。
寒くなるとネコちゃんの膀胱炎が増えるのは毎年のことです。
しかし膀胱結石で、しかも手術まで必要になることはあまりありませんでした。
この冬は何度も同じ手術をしました。
たまたまなのか、何らかの原因で増えてきているのか。
09032801
見づらい写真ではありますが、膀胱の中に、小さく白く見えるところがあります。
これが結石です。
ワンちゃんにはとにかく多く、全くめずらしいものではありません。
しかしネコちゃんの場合ワンちゃんほど頻繁になるものではありません。
症状
このように結石ができるた場合の症状は、血尿が出たり、何度もトイレに行きたがったり、また、トイレにいる時間のわりにはあまりオシッコが出ていなかったりといった症状が目立ちます。
時には、トイレで全くでないこともあります。
このような場合、飼い主さんは便秘かな?と思われて連れて来られることも多くあります。
検査
まずは尿検査、そして、超音波(エコー)やレントゲンを使った画像診断をします。
必要に応じて、血液検査をします。
治療
結石が見つかると取り除く必要があるのか、どうかの判断をします。
取り除くべきかどうかの判断は結石の大きさによります。
小さなものであれば、自然に出てくることもあるからです。
取り除く場合は、基本的には手術です。
その後のケア
細菌が関係する膀胱炎になっていることもありますから、その場合には細菌対策の薬が必要です。
体質によって、結石ができやすくなっていることもあります。
その場合には、食餌療法が必要です。
時に、ストレスで結石とは関係のない膀胱炎になることもありますので、トイレをいつも清潔して排泄をしやすくすることも効果的です。
一度膀胱結石ができた場合には、手術をして取り除いても、またできる可能性が高いものです。
その場合には食餌療法がとにかく大切です。
春。
健康に過ごせますように