皮膚病診断
昨日も今日も、びっくりするくらいに寒いですね。
昨日は冷たい雨でした。
今日は天気は良かったのに、診療が終わって外に出てみると、外気に触れて瞬時にしてズボンがキンキンに冷やされてしまいました。
昨日のことなのですが、経過がやや長い皮膚病のワンちゃんが来院されました。
症状は脱毛。
痒みも湿疹などもありません。
通常このような場合に有効な検査は、脱毛の原因が皮膚につく寄生虫や細菌ではないことを確認した後に、皮膚生検という検査を行います。
これは皮膚を少し切り取り、皮膚病理検査というものを行います。
切り取るときには皮膚表面だけに局所麻酔を施します。
ほとんどの場合、全身麻酔は必要ありません。
そして、その皮膚を検査にまわすのですが、国内で皮膚病理検査がしっかりとできる検査センターは限られていまして、僕の信頼するところはたったの2件です。
この皮膚生検という検査は、皮膚病の確定検査を行うすばらしい方法で、かなり高い確率で確定診断をすることができます。
なかなか治らない皮膚病でお困りで、診断がまだついていない場合には、皮膚生検を行う価値ありです。
当院で行う場合には、数時間お預かりすることになります。
局所麻酔で行いますので、食事制限も麻酔前の検査も必要ありません。
今日のワンちゃんは、この寒い時期に十分な毛皮がなくかわいそうでした。
でも、検査をしたことで、原因は特定されるでしょうから、フサフサとした毛皮に戻るのは時間の問題です。
もうちょっとで温かくなるからね。
できるだけ春になる前に立派な毛皮にもどる予定です。