上海
午前中の診療の時に、お仕事でよく上海に行かれる飼い主様とお話をする機会がありました。
かなり長いお付き合いをさせていただいておりますが、上海によく行かれることは最近知りました。
よくテレビで見る上海は、一度は行ってみたいと思っていましたので、かなり興味がありましていろいろと質問をしてしまいました。
その中では、超高層の建物があるとか、食べ物が本当においしいとか、最近は犬を飼っている方が増えたとか。さらに興味が湧いてきました。
そう言えば、海外にはしばらく行っていないな〜。
そのお話の中で、上海の動物病院のお話がありまして、あちらで生活をされている日本人の方々が動物病院選びでお困りだと言うことでした。冗談で、分院を出しましょうかという話になりました。
当然、かなり困難な話なのですが、そこには獣医師免許の問題もあります。
日本の獣医師免許は日本以外では役に立ちません。
当然、海外の獣医師免許も日本では役に立ちません。
今、獣医師の世界でもっとも進んでいるのはアメリカです。
学生の時にはよくアメリカで仕事をしたいと夢見たものです。
僕の場合は、飼い主様方ととにかくお話をたくさんしたいので、文化が異なるとなかなかいろいろなお話は難しいと思ってしまいますし、どんなに勉強をしたとしても今日本でやっているようにコミュニケーションを取るのは難しいだろうと容易に想像ができます。
獣医師免許が国家試験なのは、日本も世界のあちらこちらでも同様ですが、じつは動物看護士については異なります。アメリカでは多くは4年制の大学を卒業してから動物看護士の国家試験を受けます。その合格者だけがはれて動物看護士になれます。
今月からうちの動物病院に加わった新人看護士がいます。
彼女はアメリカの大学を卒業し、アメリカの動物看護士の国家資格を取得して帰国しました。
新しい風であります。
動物病院の世界で超先進国であるアメリカで資格取得をすることはどれほど大変であったのかは想像もできませんが、何事にも真剣に取り組まなければなし得ないということはわかります。
しかしながら、日本での仕事はまだまだ不慣れなところもあります。一緒にこのチームに加わってまだ2週間にもならないために、戸惑いもあり、また飼い主様方にもご迷惑をおかけることもあるかと思いますが、そのときにはどうぞご遠慮なくご指摘ください。
向上心を持ち、皆様にご支持をいただけるような動物病院でありたいと、スタッフ一同考えておりますので、お気づきの点はビシビシとご指導賜りますようお願い申しあげます。
これは、新人看護士に限ったことだけではなく、先に行いました満足度調査におきましても、(まだ調査会社から最終結果報告が上がっておりませんが)いろいろなお声をいただきました。
現状で立ち止まることがないように、常に前を向いて進んでまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。
上海の話からかなり逸れてしまいました。
それにしても上海はあこがれです。行ってみたいものです。
謝謝